リハビリする前の危険信号を見逃すな!診断学的トリアージまとめ

危険信号 診断学的トリアージ redflags

fukataro

腰痛を訴えていた患者さんが、実は圧迫骨折だった…

似たような経験をしたことのあるセラピストは、少なからずいると思います。

リハビリをする前に、患者さんの重篤な疾患を見逃さないために、今回は患者さんの危険信号について紹介します。

患者さんの命にも関わる、大事なことなので、しっかり読み込んでくださいね。

診断学的トリアージとは

元々「トリアージ」とは、救急事故現場で使われる言葉です。

トリアージとは、患者の重症度に基づいて、治療の優先度を決定して選別を行うこと。トリアージュとも言う。

救急事故現場において、患者の治療順位、救急搬送の順位、搬送先施設の決定などにおいて用いられる。

〜Wikipediaを参照〜

これを、普段の診察で治療方針を決めるときに、リスク管理として発展したものが診断学的トリアージです。

診断学的トリアージは、大きく4つに分類されます。

  • Red flags        重篤な病理の可能性を示す臨床的症状や徴候
  • Yellow flags    心理社会的な要因、患者の信条と対処方法
  • Blue flags       業務的な問題
  • Black flags     制度的な問題

では、それぞれの特徴を簡単にみていきましょう。

Red flags

重篤な病理の可能性を示す臨床的症状や徴候

  • 発症年齢
  • 外傷既往
  • 広範な神経症状
  • 原因不明の体重減少

Yellow flags

回復を妨げる心理社会的な要因、患者の信条と対処方法

  • 症状に対する誤認
  • 不適切な対処
  • 必要以上の回避行動
  • 不安
  • 焦り

Blue flags

業務的な問題(Yellowに含まれる)

  • 高い要求と低い自制
  • 困難な業務形態
  • 同僚からの社交的な支援の不足
  • 時間に対する重圧
  • 業務に対する満足度の欠如

Black flags

制度的な問題(Yellowに含まれる)

  • 国家的な賃金率等
  • 雇用主が定めた労働条件等(保険などの福利厚生)
  • 労働内容的な側面(労働時間・量、内容)

 

診断学的トリアージを意識するタイミング

ここまで紹介した診断学的トリアージを、実際の臨床現場でどのように活用するのかを説明します。

「Red flags」は、評価から治療にかけて

セラピストが最も気をつけるべき「Red flags」は、安全に評価と治療を行うことのできる範囲を決めるのに役立ちます。

見逃すと死に直結するようなサインはもちろん、どのような治療が禁忌となるかの判断基準にもなります。

 

「Yellow flags」は、予後予測に

患者さんの治療に対する反応と結果を元に、これから起こる展開を予測する必要があります。

これから起こる展開のことを予後といいますが、予後を正確に判断するためには「Yellow flags」の考慮が大切です。

患者さんの身体状況だけでなく、心理状況をふまえた上で治療計画を立てていきましょう。

 

まとめ:危険なサインを見逃すな!

診断学的トリアージには、患者さんを守るだけでなく、治療者を守る役割もあります。

医者に診断を丸投げするのではなく、自分自身でリスクを管理できるように心がけましょう。

 

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