【世界一わかりやすい】理学療法士が考えるべきモーメント

教科書や論文でよくでてくる「モーメント」という言葉。

理解しているようで、説明するとなると難しい…

 

ということで今回は、モーメントについて図を交えてわかりやすく解説していきます。

モーメントって??

 

モーメントとは、ある点または軸のまわりに運動を引き起こす能力のこと。

大辞林より引用-

簡単に言うと、回転する力のこと。

物体に働く力を、もう少し細かくみていきましょう。

並進運動と回転運動

物体が動く時は2つに分類できます。

物体の中心に力が加わったら、回転はせずそのまま直線的に進んでいきます。

これを並進運動と言います。

 

 

 

 

 

反対に、物体の中心から少しでもずれて力が加わった時、回転運動が起こります。

 

 

 

 

この回転する力のことをモーメントと言います。

単体とリンクモデル

物体も大きく分けて2つに分類できます。

1つはこのような単体の物。

この場合中心からずれて力が加わると、物体の中心を軸として回転します。

 

もう一つはこのようなリンクモデルと言われるものです。

人間の関節は全てリンクモデルになります。

この時モーメントが発生したら物体と物体の繋がっているところ赤の点

人間でいうと関節が回転軸になります。

 

関節における外部モーメントと内部モーメント

関節におけるモーメントは、1つではありません。

関節におけるモーメントは、外部モーメント内部モーメントの2種類あります。

筋が付着していない骨模型を、思い浮かべてみてください。

この状態で支えをなくすと

このように膝が、曲がってしまいまよね。

これが外部モーメントと言われるものです。

外部モーメントとは

床反力などの外部からの力が、関節を回転させることです。

外部モーメントを理解する

では下の模型では、膝関節にどのような外部モーメントが働くでしょうか?

このように膝関節伸展外部モーメントが働きます。

ではこの屈曲伸展外部モーメントの違いはどこでしょうか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それは膝関節に対する床反力が通る位置により決定します。

関節に対して床反力の通る方へ曲がります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

内部モーメント(関節モーメント)って??

ではもう一つの内部モーメントとはなんでしょう?

さっきの模型に大腿四頭筋をつけてみます。

膝関節に内部モーメントが働くと…

大腿四頭筋が力源となって膝が伸展します。

このように内部モーメントとはなどによって発生する力のことです。

別名関節モーメントとも言います。

人間の体では外部モーメント拮抗するよう内部モーメント働いています。

この時のモーメントは?

では外部モーメントと内部モーメント理解できたか確認!!!

下の模型で股関節、膝関節、足関節それぞれのモーメントを考えてみましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

わかりましたか?

実際に骨模型を使って

筋をイメージしてやると、もっとわかりやすいと思います。

 

おわりに

人間でモーメントと言われると

必ず2種類(外部モーメント内部モーメント)が働いています。

一般的に文献などに書かれているモーメントは

内部モーメントのことが多いですが、そうでない場合もあります。

ちなみに「観察による歩行分析」は全て外部モーメントで書いてあるのでご注意を。。。

その時は、外部モーメントか内部モーメントを、考えて理解しましょう。

ポイントは

・床反力はどこを通っている?

・働いている筋は屈筋?伸筋?

ということです。

実際にモーメントの問題を解いて行ったり、臨床で考えたりしていると、

ごちゃごちゃになりやすいので、

そんな時はこの記事をもう一度読んで

頭を整理してみてください。

モーメントを理解したら

こっちもみてみよう。

レバーアームから治療を考える

1 COMMENT

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください