一次弯曲と二次弯曲

姿勢観察ってやりますよね?
実習でも必死にメモしたり、写真撮らせてもらって、持ち帰ってジーーっと見てる最中の学生さんも中にはいるかもしれませんね。
今回は姿勢からどんな情報を得るのか、何を妄想するのか(なんか変態っぽいな)を少しだけ書いていきます。
いろんな姿勢制御のかたちがありますが、立位を保持するという条件を満たす上で、同じなのは支持基底面内に重心位置があることです。はみ出すと転倒しますからね。魔法で浮遊できないマグルはみなそうです。

一次弯曲と二次弯曲

脊柱には生理的弯曲というものが存在します。
そしてその弯曲は一次弯曲と二次弯曲があり、トータルのバランスは変わらないようになっています。
例えば胸椎後弯が増大すると、腰椎の前弯が増大するといった具合にどこかで相殺されるはずです。
腰椎の前腕が強い女性で膝が過伸展している人なども見かけますよね?
腰椎も膝窩も共に二次弯曲ですので二次弯曲同士の増減で相殺しているとも考えられます。

(アナトミートレインより引用)

詳細な評価・治療への展開

では、この妄想からどうアセスメント及び治療へ展開してくのかです。
まず、第一は弯曲のバランス異常等が、来院された理由の問題と関連があるのかどうかは考慮しないといけません。関連がありそうだと判断された場合に、考え・調べないといけないことは、「なぜそうなっているのか」です。主に考えることは、可動域・筋力です。どこかの可動域制限の補償からそういったバランスになっているかもしれませんし、筋力の低下から姿勢制御戦略を構造に頼る部分が多くなっているのかもしれません。介入としては、低可動性の部分は可動域を改善する必要がありますし、補償により過可動性(不安定性)を呈している部分は安定化トレーニングを行う必要があるかもしれません。また、局所の機能が改善してきても、これまでの制御パターンが残っていたり、正中位の位置覚のズレなどがあることも多くあります。協調性を改善するような運動学習が必要になるでしょう。

もちろんすでに骨構造そのものが変形していて介入が難しい場合もあります。💀

まとめ

・一次弯曲と二次弯曲を見てみよう!
・認められる現象が症状と関連するのか。なぜそうなっているのかまで考えよう!

 

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