肩関節の整形外科的テストまとめ【1】

肩関節 整形外科的テスト スペシャルテスト

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てっちー

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整形外科医や理学療法士・トレーナーは、患者さんに痛みがあった場合、どこが損傷して痛みを引き起こしているのかを知るために、あらゆる方法を使って損傷の部位を特定します。

その方法の1つが、整形外科的テストと呼ばれるもの。

この記事では、肩関節の整形外科的テストを紹介します。

肩関節の整形外科的テストは、大きく6つに分けられます。

  • インピンジメントのテスト
  • 肩鎖関節のテスト
  • 上腕二頭筋のテスト
  • 関節唇のテスト
  • 回旋筋腱板(ローテーターカフ)のテスト
  • 胸郭出口症候群のテスト

この6種類のテストのうち、この記事ではインピンジメント・肩鎖関節・上腕二頭筋・関節唇についてのテストを紹介します。

 

* 回旋筋腱板(ローテーターカフ)と胸郭出口症候群のテストはこちら!

肩関節 整形外科的テスト スペシャルテスト肩関節の整形外科的テストまとめ【2】

インピンジメントのテスト

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インピンジメントとは、肩を挙げるときに腱板や滑液包などが、肩関節内で衝突して痛みを引き起こすこと!

Neer Test(ニアテスト)

このテストは、肩峰下インピンジメントの有無を調べるテストです。

(感度:75~90% 特異度:30~50%)

  1. 患者さんは立位か座位に
  2. 肩関節を内旋させる
  3. 肩甲骨を上から圧迫し固定す
  4. 内旋位を保ったま、肩関節を屈曲させる

判定基準
肩に痛みが出たら陽性です。

Hawkins Test(ホーキンステスト)

このテストは、肩峰下インピンジメントの有無を調べるテストです。

(感度:80~95% 特異度:25~45%)

  1. 患者さんは立位か座位に
  2. 肩関節を90°屈曲させ、肘関節も90°屈曲させる
  3. 肘と手首を持ち、内旋方向に力を加える

判定基準
肩に痛みが出たら陽性です。

 

肩鎖関節のテスト

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肩鎖関節は、転倒して肩を強くぶつけると痛めることがあるよ!

piano key sign(ピアノキーサイン)

このテストは、肩鎖関節脱臼の有無を調べるテストです。

  1. 鎖骨外側端が、上方に飛び出ているか確認する
  2. 飛び出ていた場合、下方に圧迫する
判定基準
圧迫した時に整復され、圧迫を解除すると元に戻ると陽性です。

Cross-body Adduction test(クロスオーバー内転テスト)

このテストは、肩鎖関節の損傷を調べるテストです。

(感度:75~80% 特異度:75~80%)

  1. 患者さんは座位に
  2. 肩甲骨を上から圧迫し固定する
  3. 患者さんの肘を持ち、90°屈曲させる
  4. そのまま肩を水平内転させる

判定基準
肩鎖関節付近に痛みが出る、またはポキポキと音がしたら陽性です。

 

上腕二頭筋のテスト

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肩の痛みを訴えるとき、上腕二頭筋長頭腱が原因のことも!

Speed Test(スピードテスト)

このテストは、上腕二頭筋長頭腱の損傷を調べるテストです。

(感度:90% 特異度:15%)

  1. 患者さんは座位に
  2. 肩関節を90°屈曲させ、肘関節伸展位かつ前腕回外位にさせる
  3. 手首付近を上から地面の方向に押す
  4. 患者さんはその力に抵抗する

判定基準
結節間溝部に疼痛が出た場合、陽性です。

Yergason Test(ヤーガソンテスト)

このテストは、上腕二頭筋長頭腱の損傷を調べるテストです。

(感度:75% 特異度:60%)

  1. 患者さんは座位に
  2. 肘関節を90°屈曲させ、回内外中間位にさせる
  3. 回内方向に抵抗を加える
  4. 患者さんはその力に抵抗し、回外する

判定基準
結節間溝部に疼痛が出た場合、陽性です。

 

関節唇のテスト

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関節唇の損傷は、外傷や投球障害肩でみられることが多いよ!

O’Brian Test(オブライアンテスト)

このテストは、関節唇の損傷を調べるテストです。

(感度:55~65% 特異度:30~75%)

  1. 患者さんは立位か座位に
  2. 肩を90°屈曲させ、さらに10°水平内転させる
  3. そのまま肩を内旋させる(母指が下)
  4. 手首付近を上から地面の方向に押す
  5. 患者さんはその力に抵抗する
  6. 次に肩を外旋させる(掌が上)
  7. 同じように上から押し、抵抗してもらう

判定基準
内旋位で肩の奥に痛みやクリック音が誘発され、外旋位で軽減した場合は陽性です。

Crank test(クランクテスト)

このテストは、関節唇の損傷を調べるテストです。

(感度:45~85% 特異度:55~100%)

  1. 患者さんは座位に
  2. 肩甲骨面で90°外転させ、肘を90°屈曲させる
  3. 肩甲骨を上から押さえ固定する
  4. 肘付近を持ち、関節窩方向に圧迫しながら内外旋させる

判定基準
痛みやクリック音が生じた場合、陽性です。

 

* これをきっかけに、感度・特異度も理解しよう!

理学療法士 感度と特異度【世界一わかりやすい】理学療法評価における感度・特異度

 

* 回旋筋腱板(ローテーターカフ)と胸郭出口症候群のテストはこちら!

肩関節 整形外科的テスト スペシャルテスト肩関節の整形外科的テストまとめ【2】

 

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