中枢神経感作の評価

はじめに

感作について少し書きましたが、今回はそこで書いた中枢神経感作の評価スケールとしてTHE LANSS PAIN SCALEというものを紹介します。

THE LANSS PAIN SCALE

これが実際の評価シートです。

和訳(間違ってたらゴメンナサイ。(^_^;) )

①皮膚に奇妙な痛みや不快感を感じますか?
(ピンと針で刺すような、あるいはピリピリといった)

→No:0 Yes:5

②痛みのある領域の皮膚は正常な領域と見た目が違いますか?
(斑があったり、より赤みやピンクになっていたり)

→No:0 Yes:5

③痛みによって皮膚への触刺激対する過敏性は異常をきたしていますか?
(軽く撫でて痛む、キツイ服を着て痛むなど)

→No:0 Yes:3

④痛みは突然に理由もなく、爆発的に起こることがありますか?
(電気が走る、飛び上がる、破裂すような痛み)

→No:0 Yes:2

⑤痛みによって疼痛領域の皮膚の温度が異常に変化する感覚はありますか?
(熱くなったり、燃えるような感覚など)

→No:0 Yes:1

感覚検査

①アロディニア
(通常は痛みを引き起こさないものによる痛み)
テスト:非疼痛領域を綿毛などで軽く撫でた後、疼痛領域を撫でて反応を見る。

非疼痛領域で正常な感覚が経験された場合、疼痛領域で痛みを伴うか不快な感覚(例:チクチクする、吐き気を感じる)が経験されればYes。

→No (両側正常):0
Yes(疼痛領域にアロディニア+):5

②閾値の変化
2mlシリンジバレルの内部に取り付けられた23ゲージ(青色)針をまず非疼痛領域の皮膚に静かに置き、次に疼痛領域の皮膚に置く。反応を比較して、閾値を決定する。
非疼痛領域でピンで刺された感覚が感じられるが、疼痛領域で異なる感覚が経験された場合(例えば、鈍い痛み又は非常に痛い感覚[閾値の低下]など)、閾値が変化しているとする。
いずれの領域でもピンで刺された感覚が感じられない場合は、シリンジを針に取り付けて重量を増やして繰り返す。

→No:0
Yes(閾値の変化を認める):3

  • 24点満点
  • Score>12 中枢性感作を示唆
  • Score<12 神経学的な問題を示唆

和訳の訂正等あれば、コメントにてご指摘願います!

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