現役理学療法士が伝えたい、臨床実習に向けての心構え

理学療法 実習の心得

fukataro

臨床大好き、fukataroです。

この記事では、超個人的な実習の心得を書いていきたいと思います。

 

まさに絶賛実習中の方、そろそろ始まってしまう〜という方、今年から入学した方、指導者をされるような療法士の方など様々な方々がご覧になる可能性のある中でこういった記事を書くのは少し勇気がいりますが、今回は何かしら参考になれば幸いです。

そもそも実習とは

まず臨床実習とは、あくまで実習なわけで、発表の場ではありません。

主な目的は学校で習った知識・技術と実際の臨床現場との統合ではないかと思います。

学生さんからすれば、場合によっては初の実習かもしれないですし、初の土地で初の一人暮らしかもしれません。

おまけに実習地に行けば全員から評価の視線を送られているような圧倒的アウェーです。

指導者としてはまずはこのプレッシャーを取り除いてあげるべきだと思いますし、さらなるプレッシャーを与えるなどナンセンスだと思います。

 

学生としては、もちろん緊張すると思いますが、施設の雰囲気や指導者に上手く合わせつつも、適度に力を抜くことも大切です。

緊張しすぎると思考が停止してしまいますし、なによりも無駄に疲れます。

疲れること、気を遣うこと、我慢することが目的ではないので、初日はカタメでも良いかもしれませんが徐々に上手く適応しましょう。

 

もちろん学生と指導者も、「人間 vs 人間」ですから合わないこともあるかもしれません。

しかし、それは臨床に出ても同じです。

患者さんとセラピストにおいても、それは変わりません。

この際、対人スキルも磨いてしまいしょう。

 

実習に対してどのように向き合うべきか

てっちー

ツライ地獄のような実習が、なんとか無難に終わりますように…

というのが、学生の本音なんじゃないかと思います。

しかし、個人的にはそれはすごくもったいないと思います。

実習だからこそできること

  • 手とり足取り、習うことができる
  • どれだけトンチンカンな質問をしても良い
  • 1人(場合によっては数人かもですが)の患者さんについて考える時間が長い

と、こんなにも実習だからこそのメリットがあります。

また、そもそも実習が地獄である必要もありません。

学校での授業で得た知識と臨床との結びつきや、臨床に出てプロのセラピストとして患者さんと向き合っていくにあたって、自分は何を知っておく必要があるのか。といった臨床に向けたイメージや自分の課題が見つかれば実習としては大成功だと思います。

 

個人的に最ももったいないと感じるのは、気を遣いすぎて疲弊してしまったり、本当は分かってない事や聞きたいことがあるのに無難に体裁を繕うだけで実習を終えてしまったりすることです。

そもそもスタートから完璧を求めていませんし(最初からできるなら実習しなくていいし)、実習開始時の能力で評価点数をつけようなどという気もないと思います(というかよっぽどのことが無い限り不合格にはならないと思う)。

学生はわからないのが当たり前

理学療法士と症例について、ディスカッションをする時、

てっちー

よくわかんないけど、とりあえずわかったフリをしとこう。

おらふ

考えてるアピールしておけば大丈夫でしょ。

といった思考になってしまう方もいるかもしれません。

しかし、そういったものは見透かされていることがほとんどだと思いますし、ディスカッションとしてあまり実のあるものにならないことが多いように感じます。

トンチンカンなことでも、綺麗な言葉でうまく表現できなくても、心底気になっていること、分からないことをぶつけてみる方が得るものが大きいのではないでしょうか。

 

それに、言葉を選ばずに言えば、体裁も繕えないような真っ直ぐなバカは可愛くても、無益なプライドのある体裁を繕いまくるバカは可愛くありません。

 

学生と指導者というパワーバランスを考慮すると、学生が力を発揮できるように指導者側が上手くレールに乗せてあげる必要はあると思います。

指導者をやることでセラピストとしても勉強になることはとても多いです。

自分自身現場で学生さんと関わることはよくありますが、恥ずかしくない臨床はできているだろうかと常に考えさせられますし、フィードバックなどで学生さんの反応がイマイチな時は自分の説明が良くなかったなと反省させられることも多々あります。

忙しい臨床の合間で学生を指導し、なおかつ拘束時間は短くする(最近は養成校から言われることも多いと思います)のは非常に大変です。

そんな中で学生の出来が悪いと一蹴してしまうのはたしかに楽ですが、それでは指導者も学生も成長できない気がします。

指導者視点としては学生さんの見えている世界が少しでもクリアになったり、セラピストって素敵な仕事だなと感じてもらえたりしたら良いのかなと思います。

 

まとめ:指導者と学生、お互いのベストを尽くそう

指導者は自身の臨床を振り返り、成長するチャンスとして取り組む。

セラピストは素晴らしい仕事であり、学生のメンター的な存在になれば最高。

 

学生は1つでも多くの気づき・課題を持ち帰る。症例を担当することがあれば、自身または自分の家族だったらという意識を持ち、全力で向き合う(実際に誰かの大切な人です)。

 

*最後に、この記事をもとにとった行動で生じた事に対する責任は取れませんので悪しからず。笑

 

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