【理学療法国家試験解説】2シナプス反射はどれか

2シナプス反射はどれか。

  1. 屈曲反射
  2. ゴルジ腱器官反射
  3. 伸張反射
  4. 腹壁反射
  5. 瞬目反射

 

 

 

 

◯ 解答:2

1屈曲反射は3つのシナプスを介するので多シナプス反射ではありますが、2シナプス反射ではありません。

2ゴルジ腱器官反射シナプス接続が2つですね。つまりこれが2シナプス反射です。

3伸張反射は一つ介在ニューロンを介さない単シナプス反射です。

4腹壁反射は表在反射の一つです。腹部の触刺激に対して腹筋が収縮するというのが正常な反応です。表在反射は,深部反射よりも複雑です。感覚刺激は,脊髄中枢から頭頂葉まで上がって,前頭葉運動野に行き,錐体路に沿って下がってくるというシナプス接続が複数(2より多い)である多シナプス反射です。

5瞬目反射も多シナプス反射ですが、腹壁反射同様シナプス接続が複雑で2より多い多シナプス反射です。パーキンソン病に特徴的なMyerson兆候などでも国家試験問題として出てくることがあるでしょう。

そうなんです。この問題、3の伸張反射以外は多シナプス反射なんです。イジワルな問題ですね〜。
屈曲反射も2シナプス反射じゃないの?と思ったそこのあなた!(もし居たら)に向けて
伸張反射、ゴルジ腱器官反射、屈曲反射の図を用いてシナプス接続を見直してみましょう!

もしも、興奮性で1つ、抑制性で1つなんて数え方をしてた人が居れば、スッキリするかもです。

伸張反射:1シナプス反射(単シナプス反射)

ゴルジ腱器官反射:2シナプス反射(多シナプス反射)

屈曲反射:3シナプス反射(多シナプス反射)
どうでしょうか?
一人でもアハ体験できた人が居たら幸いです。

ついでに脊髄反射についてまとめて振り返ろうという方はコチラも読んでみてください。

国試によく出る!脊髄反射についてのまとめ

 

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