カウンターウェイトとは?
カウンターウェイトとは… 釣り合いをとるための重り。です。
何かにつまずいてオット!てなったら手を広げたりしますよね?
転倒を防ぐための平衡反応ですが、カウンターウェイトを用いているという見かたもできます。
足のつかない端座位で一側の上肢を側方にリーチしていってみてください。
どうなりますか?足が反対に上がってきたりしていませんか?
それカウンターウェイトを用いていますよ。
ようは天秤と同じで、質量中心が偏って支持基底面を超えそうな時に反対側に重さを移動させることで、釣り合いをもたせ制御しています。
臨床でどう活かす?
これはいろんな場面で意識する必要があります。
姿勢制御を読み解く上でも有用ですし、さきほどのリーチなどの課題を行ってもらい、どういう反応を示すかを診るといった評価にも使えます。もちろんエクササイズとしてカウンターを抑制することで筋活動を促通するといった部分でも有用となるでしょう。また、スポーツの場面等でも技術として上手にカウンターウェイトを使っているのも目にします。
基本的には質量中心を見ていきましょう。これはハンドリングにもつながります。
重さの中心はどこにあってどういうカウンターウェイトを用いているのか、モーメントはどの方向に働いている?それを制御している筋は? 回転中心は?といった感じです。
モーメント、レバーアームについての記事もありますので、ぜひ読んでみてください。
例えば…
例えば、図のような前頭位姿勢の人
状態としては中位〜下位頚椎が屈曲、上位頚椎及び頭部が伸展し、胸椎の後彎が増大しているような状態です。
胸椎の後弯の増大は前頭位に対するカウンターウェイトとも捉えられます。
このような状態だと重力は頭側から尾側に向かってかかっているため、頭は前方に落っこちる方向にモーメントが発生しています。このままでは本当に頭が落っこちてしまうので、頭頸部の後方の筋群は頭を支えるために活動する必要があります。また、カウンターウェイトによる胸椎の後弯によって肩甲骨は外転位となり、胸背の筋群は常に伸長位で等尺性収縮しているような状態を強いられます。この状態が続けば、これらの筋群は疲弊してしまい、肩こり様症状を呈すかもしれません。
まとめ
・カウンターウェイトに注目してみる
・カウンターウェイトをどう活かすかはあなた次第
こちらも読んでみてください。
視野をひろげる!
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